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2017年6月15日木曜日

ルーマン読みながらドイツ語勉強(2)[タイトル]

ルーマン読みながらドイツ語勉強(1)[タイトル]


Der Funktionsbegriff in der Verwaltungswissenschaft


ドイツ語の名詞は「性」で分けられます。性は「男性」「中性」「女性」の3つです。

加えて、もちろん「単数」と「複数」の2つにも分けられます。

なので「性」×「数」= 3 × 2 = 6 通りに分けられるはずですが、実際上は「男性単数」「中性単数」「女性単数」「複数」の4つに分ければ十分です。「複数」は性を問わず一括する感じです。

この分け方の意味はおいおいわかってきます。

以下、この4つを[男][中][女][複]と表記し、まとめて「性数」と呼ぶことにします。

[男]と[中]は似ており、[女]と[複]は似ています。似ているというのがどういうことかもおいおいわかってきます。


すでに出てきている単語では

「機能」 Funktion [女]

「概念」 Begriff [男]

「行政」 Verwaltung [女]

「学」 Wissenschaft [女]

です。


[女]は語尾が特徴的なものが多いです。この例に出ているように -ion 型、 -ung 型、 -schaft 型は必ず[女]です。これらの型になる名詞は抽象的なものが多く、したがって学術論文に登場する名詞の圧倒的多数が[女]です。

性は基本的に名詞の形で決まっています。「概念」 Begriff [男]は、「掴むこと」 Griff (英 grip)に接頭辞の Be- が付いたものですが、この Griff も[男]ですし、他の接頭辞を付けた Angriff, Eingriff, Mißgriff, Rückgriff, Vorgriff, Zugriff なども全部[男]です(これらの名詞の意味はここでは関係ないので省きます)。


複合名詞は最後尾の名詞の性がその複合名詞の性になります。

「機能概念」 Funktionsbegriff であれば、[女]+[男]なので[男]。

「行政学」 Verwaltungswissenschaft であれば、[女]+[女]なので[女]です。


今回のまとめ

  • 名詞は[男][中][女][複]の4つに分けられる
  • 名詞の性数は形で決まる
  • 複合名詞の性数は最後尾の名詞の性数になる

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