Erörterungen über einen Begriff können für sich allein nicht richtige oder unrichtige Resultate ergeben, Wahres oder Falsches entdecken oder feststellen.
今回は残りの2個の動詞 entdecken と feststellen に注目します。それぞれ「~を発見する」「~を確定する」で、直接目的語として[4格]名詞をとります。
この文では Wahres と Falsches が[4格]名詞として、上の2個の動詞の直接目的語になっています。
ところがこの2個の名詞はちょっと特別な作られ方をしていて、格の表示の仕方もちょっと特別な感じになっているので、順を追って見ていきたいと思います。
まずこの2つは、2個の形容詞「真の~」 wahr と「偽の~」 falsch がそのまま名詞化したものです。単に「名詞化」と言わずに「そのまま名詞化」と言ったのは、接尾辞を付けることによって名詞化する方法もあるがそれとは違う、ということを示すためです。接尾辞を付ける方法というのは、形容詞に -heit を付けるもので、
「真の~」 wahr → 「真」 Wahrheit [女]
「偽の~」 falsch → 「偽」 Falschheit [女]という感じです(名詞なので語頭が大文字化しています)。接尾辞 -heit が付いてできた名詞は必ず[女]です。
これに対し、「形容詞をそのまま名詞化」した名詞は必ず[中]です。なので、上の Wahres と Falsches はいずれも[中4格]です。
ところで「形容詞をそのまま名詞化」と言いつつ、この文に登場しているのは Wahr ではなく Wahres であり、 Falsch ではなく Falsches です。つまり、
wahr → Wahr → Wahres
falsch → Falsch → Falsches
というプロセスを経ているはずなのですが、ここまでの説明では最初の矢印までしか達していません。語尾に -es が付いているのはなぜかを説明する必要があります。
そのためにまず、[中]の定冠詞の格変化を覚えます。
[中1格]das
[中2格]des
[中3格]dem
[中4格]das
カタカナで「ダス|デス|デム|ダス」と10回唱えてみてください。はいこれで覚えました。
形容詞の「そのまま名詞化」に戻ります。ポイントは、形容詞の後ろにあたかも[中]がくっついているかのように形容詞を格変化させたうえで名詞化する、ということです。
つまり、まず
wahr + [中]
falsch + [中]
という並びを考えます。前回説明したように「定冠詞も不定冠詞も付いてないときは(あれば)形容詞の語尾で「格」を表示」します。その際、定冠詞の格変化に見られる特徴的な語尾を使うのですが、特徴的な語尾というのは[中]の場合は次のとおりです。
[中1格]das → -es
[中2格]des
[中3格]dem
[中4格]das → -es
[中1格][中4格]では -as ではなく -es になることに注意してください。
この文の2個の名詞は[中4格]ですから、 wahr と falsch に語尾 -es を付けて、
wahres + [中]
falsches + [中]
となります。あとは、「あたかも」的に付けた[中]を取って、形容詞の語頭を大文字化すれば「形容詞のそのまま名詞化」は完成です。
Wahres [中4格]
Falsches [中4格]
今回のまとめ
- 形容詞に接尾辞 -heit を付けて作った名詞は[女]
- 形容詞をそのまま名詞化すると[中]
- [中]の定冠詞の格変化は das, des, dem, das (ダス|デス|デム|ダス)
- [中]形容詞語尾の格変化は -es, -es, -em, -es
- 形容詞をそのまま名詞化する場合、あたかも後ろに[中]が付いているかのように格を表示したうえでその[中]を除去して作る
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