Erörterungen über einen Begriff können für sich allein nicht richtige oder unrichtige Resultate ergeben, Wahres oder Falsches entdecken oder feststellen.
この文は[できない文]ですから、否定文を作るための nicht (英語の not)が付いています。
[述]([不定詞句])において、基本的に nicht は[動詞]の前に付けます。つまり
A11: richtige Resultate nicht ergeben können
A21: unrichtige Resultate nicht ergeben können
B11: Wahres nicht entdecken können
B21: Falsches nicht entdecken können
C11: Wahres nicht feststellen können
C21: Falsches nicht feststellen können
というふうにつけます。
日本語だと
「…を|~する|ことができ|ない」
の順番ですが、ドイツ語だと
「…を|ない[~することが|できる]」
みたいになる感じです。
この[述]に[主]がくっついて[文]になると、最後尾の[不定形] können が[定形](上の文のように[複主]の場合は[定形]も können )に変化して[第2位]に移動することについては前に解説しました。
つまり
A11': [複主] können richtige Resultate nicht ergeben
A21': [複主] können unrichtige Resultate nicht ergeben
B11': [複主] können Wahres nicht entdecken
B21': [複主] können Falsches nicht entdecken
C11': [複主] können Wahres nicht feststellen
C21': [複主] können Falsches nicht feststellen
となるわけです。
以上が「原則こうなる」という話ですが、上の文を見ると nicht はそういう位置には付いていませんし、そもそも1個しか書いてありません。そこで次に、この点について解説します。
まず、この文の意味としては
「ある概念についての議論は、それ自体では、正しい結論をもたらすこともできないし、正しくない結論をもたらすこともできないし、真を発見することもできないし、偽を発見することもできないし、真を確定することもできないし、偽を確定することもできない」
ということで、
[A11, A21, B11, B21, C11 und C21]
の形になっています。これは論理的に
nicht [A1, A2, B1, B2, C1 oder C2]
の形に変形することができます([否定の連言]=[[肯定の選言]の否定])。
上の文における nicht も、まさに[[肯定の不定詞句]の選言]( oder による連結)の前に置かれて、[否定の連言]と同内容のことを述べていることが確認できるはずです。
今回のまとめ
- 否定文を作るときは nicht を使う(英語の not)
- [否定の不定詞句]では、基本的に nicht は動詞の前に置く
- [否定の連言]を[[肯定の選言]の否定]に書き換えるときは nicht を[肯定の選言]の前に置く
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