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2017年6月24日土曜日

ルーマン読みながらドイツ語勉強(13)[1-1]

ルーマン読みながらドイツ語勉強(12)[1-1]


Erörterungen über einen Begriff können für sich allein nicht richtige oder unrichtige Resultate ergeben, Wahres oder Falsches entdecken oder feststellen.


この文は単なる[する文]ではなく[できる文]です(本当は[できない文]なのですが、否定についてはもう少し後でやります)。

[できる文]を作るとき、英語では can を使いますが、ドイツ語では können を使います。


まずは[述]だけ取り出して(つまり[不定形]で)順番を確認します。目的語と動詞のときと同様に、動詞と können の順番も日本語の順番と同じです。日本語だと

「~を|もたらす|ことができる」

「~を|発見する|ことができる」

「~を|確定する|ことができる」

と書きますが、ドイツ語でも

... | ergeben | können

... | entdecken | können

... | feststellen | können

と書きます。


ところがこの[述]が[主]とくっついて[文]を作る際に、次の2つのことが起こります。

(1)最後尾の[不定形]だけが[定形]に変化

(2)変化した[定形]が[第2位]に移動

この例では最後尾は können ですから、これが[定形]に変化して[第2位]に移動するわけです。

ただし、これは[主文]のときだけで、[副文]ではこうはなりません。[主文]/[副文]の区別については、[副文]が出てきたときに解説します。


上の文のように Erörterungen が[主]としてくっついたとします( über einen Begriff は省略します)。この名詞は[複]なので、[不定形] können が[定形] können に変化します([主]が[複]のときは形が変わらないのでした)。そしてこの[定形] können が文の中の[第2位]に移動するわけです。つまり[主] Erörterungen が[第1位]に置かれる場合、

Erörterungen können ... ergeben

Erörterungen können ... entdecken

Erörterungen können ... feststellen

という順番になるわけです。

上の文でも(間に入ってるいくつかの要素をとりあえず省略すると)

[主][können の定形][目的語][不定形]

の順番に並んでいるのが見て取れるかと思います(ただしこの文は本来は3個の文であるものを1個の文に圧縮しているので[主]や können が1個しか書かれていませんが)。


今回のまとめ

  • [できる文]は können を使う
  • [できる文]の[述]は日本語と同様に[動詞の不定形 | können]の順番で並べる(「~する|ことができる」)
  • [主]とくっつくと、[述]の最後尾の動詞が[定形]になって[第2位]に移動する(ただし[主文]のときだけ)

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