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2017年6月18日日曜日

ルーマン読みながらドイツ語勉強(7)[1-1]

ルーマン読みながらドイツ語勉強(6)[1-1]


Erörterungen über einen Begriff können für sich allein nicht richtige oder unrichtige Resultate ergeben, Wahres oder Falsches entdecken oder feststellen.


「ある概念についての議論」 Erörterungen über einen Begriff ということで、実はこれがこの文の「主語」になっています。

「ある概念について」 über einen Begriff は前回やったので、今回は「議論」 Erörterungen に注目します。これは[複]で、主語なので[1格]です。つまり[複1格]です。

定冠詞も不定冠詞も付いていないので、これが[複1格]であることは特に表示されていません。


そこで今回は名詞の単数形と複数形を比較してみます。この単語は単数では Erörterung [女]です(語尾 -ung は必ず[女])。


[女]Erörterung

[複]Erörterungen


一目瞭然ですが、語尾 -en を付けることで複数形になっています。複数形の作り方には元の単数名詞の形に応じていくつかありますが、この -en を付けるやつが最も多く、わからなければとりあえず -en を付けておけば結構な高確率で正解です。

特に -ung 型の名詞([女])は必ず[複]が -en 型になります。

あと、これもおいおいわかってきますが[複]は語尾 -en と大変に縁が深いです。


「議論」 Erörterung [女]という名詞のでき方についても確認しておきます。

これは元に「議論する」 erörtern という動詞があって、それが名詞化したものです。


[動詞]erörtern

[名詞]Erörterung


並べると一目瞭然ですが、動詞の語尾 -n を取って、語尾 -ung を付けると名詞になるわけです(語頭を大文字にするのは言うまでもありません)。


今回のまとめ

  • -ung 型の[女]は -en を付けると[複]になる
  • 動詞から語尾 -n を取って代わりに語尾 -ung を付けると名詞([女])になる(ことがある)

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2017年6月17日土曜日

ルーマン読みながらドイツ語勉強(6)[1-1]

ルーマン読みながらドイツ語勉強(5)


Erörterungen über einen Begriff können für sich allein nicht richtige oder unrichtige Resultate ergeben, Wahres oder Falsches entdecken oder feststellen.


今回から「文」が始まります。文になった途端にものすごく多くの要素が一気に入ってきますが、一歩一歩いきます。


まず注目するのが über einen Begriff の部分です。「概念」 Begriff [男]はすでに習った名詞ですね。

Begriff の前に付いている einen は「不定冠詞」です。ドイツ語の不定冠詞も英語の a と同じく「1つの」という意味です。

そして不定冠詞も、定冠詞と同じく名詞の「格」を表示します。 einen Begriff は、この Begriff が[男4格]であることを表示しています。


[男]の不定冠詞の格変化を、定冠詞の格変化と並べてみます。

[男1格]der | ein

[男2格]des | eines

[男3格]dem | einem

[男4格]den | einen


並べてみると一目瞭然ですが、定冠詞は d- が基本になって、それに -er, -es, -em, -en がくっついています。そして不定冠詞は ein- が基本になって、([男1格]を除いて)やはり -es, -em, -en がくっついている形です。唯一の違いは[男1格]を表示する不定冠詞は定冠詞と違って何も( -er を)付けないということです。

というわけで einen Begriff は[男4格]です。


次に、なぜここで[4格]となるかですが、これは「前置詞の格支配」です。

über einen Begriff の über はここでは「~について」を意味する前置詞です。そして「~について」の über は[4格支配]です。そのため「ある概念について」 über einen Begriff というときの einen Begriff は[男4格]になっているわけです。


今回のまとめ

  • 不定冠詞の形(格変化)も名詞の「格」を表示
  • 定冠詞は d- を、不定冠詞は ein- を基本として語尾が「格変化」
  • [男]の不定冠詞の格変化は([男1格]以外)定冠詞の格変化と同じ
  • [男1格]では、不定冠詞は ein のままで語尾が付かない
  • 「~について」の前置詞 über は[4格支配]

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ルーマン読みながらドイツ語勉強(5)[タイトル]

ルーマン読みながらドイツ語勉強(4)[タイトル]


Der Funktionsbegriff in der Verwaltungswissenschaft


もう1個の名詞「行政学」 Verwaltungswissenschaft [女]の方は、実はこれは[3格]です。どうしてこれが[女3格]になるのかというと、これも「日本語の助詞との対応からははみ出す「格」の用法」で、今回後半で述べます。


とりあえず「定冠詞」を見てみると der Verwaltungswissenschaft です。この der が[女3格]を表示しています。

つまり der Funktionsbegriff と der Verwaltungswissenschaft で、どちらも定冠詞は der なのですが、前者は[男1格]で後者は[女3格]なのです。


せっかくなので、ここで[女]の定冠詞の格変化を覚えましょう。

[女1格]die

[女2格]der

[女3格]der

[女4格]die

カタカナで「ディ|デア|デア|ディ」と10回唱えてみてください。はいこれで覚えました。


次になぜこの「行政学」 Verwaltungswissenschaft [女]が[3格]になるのかを説明します。

この論文タイトルでは、名詞「行政学」は「行政学における」という形で、これから論じていく機能概念は行政学において用いられるものだよ、ということを示しています。そしてドイツ語では、この「~における」ということを表現するために「前置詞」 in が用いられます。ここでの in の意味は、英語の前置詞の in の意味とほぼ同じです。

「前置詞」はその名の通り「名詞の前に置かれる」ものですが、なんと前置詞ごとに(あるいはその用法ごとに)、後ろに置かれる名詞の「格」が決まっています。これを前置詞の「格支配」といいます。


前置詞 in が「~における」とか「~の中で」の意味で使われるときは、この in は[3格支配]です(ちなみに「~の中へ」の意味で使われるときは[4格支配]になります)。

「行政学における」を表すために前置詞 in が用いられているために、名詞「行政学」 Verwaltungswissenschaft は[女3格]となり、そのことを定冠詞 der が表示しているわけです。


今回のまとめ

  • [女]の定冠詞の「格変化」は die, der, der, die (ディ|デア|デア|ディ)
  • 「前置詞(の用法)」ごとに名詞の格が決まっている(各支配)
  • 「~の中で」の in は[3格支配]

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2017年6月16日金曜日

ルーマン読みながらドイツ語勉強(4)[タイトル]

ルーマン読みながらドイツ語勉強(3)[タイトル]


Der Funktionsbegriff in der Verwaltungswissenschaft


「機能概念」 Funktionsbegriff は[男1格]ですが、そのことをこの名詞の前に付いている der が表示しています( Der と大文字で始まっているのはタイトルの最初だからです。文の場合も文頭は大文字で書きます。英語やその他の西洋語と同じです)。

この der は「定冠詞」です。英語の the ですね。


ところがドイツ語の場合「定冠詞」は「性数」と「格」に応じて形が変わります(「格変化」と言います)。なので

[性数]×[格]= 4 × 4 = 16 個

のスロットがあります。

ただし定冠詞の形それ自体は der, des, dem, den, das, die の6つです。なので同じ形の入るスロットがいくつもあります。具体的には der が4個、 des が2個、 dem が2個、 den が2個、 das が2個、 die が4個、の合計16スロットです。

この16スロットについては全部覚える必要があります。九九のように覚えればいいのですが、九九が81個なのに対して16個ですから覚えるのは簡単です。


今回はまず、[男]の4つの格を覚えます。

[男1格]der

[男2格]des

[男3格]dem

[男4格]den

カタカナで「デア|デス|デム|デン」と10回唱えてみてください。はいこれで覚えました。


というわけで der Funktionsbegriff の定冠詞 der は、後ろの名詞 Funktionsbegriff が[男1格]であることを表示しているのです。


今回のまとめ

  • 定冠詞の形(格変化)が名詞の「格」を表示
  • 定冠詞の「格変化」は全部で16スロット
  • [男]の定冠詞の「格変化」は der, des, dem, den (デア|デス|デム|デン)

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ルーマン読みながらドイツ語勉強(3)[タイトル]

ルーマン読みながらドイツ語勉強(2)[タイトル]


Der Funktionsbegriff in der Verwaltungswissenschaft


名詞は、文の中で使われるとそのつど様々な役割を担います。

Aは|Bの|Cに|Dを|与えた。

という文を見ると、4つの名詞 A, B, C, D はそれぞれ異なる役割を与えられています。

日本語では「~は」「~の」「~に」「~を」という助詞を名詞の後ろにつけることによってこの4つの役割を明示しているわけですが、この役割を「格」と呼びます。ドイツ語ではこの格に1~4の番号を付けて区別します。


すなわち

「~は」=[1格](主語)

「~の」=[2格](所有)

「~に」=[3格](間接目的語)

「~を」=[4格](直接目的語)

です。


基本は、この日本語の助詞とドイツ語の格番号の対応を覚えておけばOKですが、この対応からはみ出す場合も出てきます。この論文のタイトル

Der Funktionsbegriff in der Verwaltungswissenschaft

でも、2個の名詞の格ははみ出す場合の例になっています。


論文タイトルは1個の「文」にはなっていなくて、名詞をぽんと置いているだけです。こういうただ「ぽんと置く」とき、名詞は[1格]です。

このタイトルだと「行政学における機能概念」のうち、「機能概念」が「ぽんと置かれている」わけです(「行政学における」はこの「機能概念」を修飾する関係で、これについてはまた後で扱います)。

なのでこのタイトル内の名詞「機能概念」 Funktionsbegriff [男]は[1格]です。性と格をあわせて[男1格]と表記することにします。


今回のまとめ

  • 文の中で名詞が担う役割を「格」と呼ぶ
  • ドイツ語の格には、日本語の助詞「~は」「~の」「~に」「~を」に対応して[1格][2格][3格][4格]の4つがある
  • 「格」には上の対応からはみ出す用法もある
  • 名詞を「ぽんと置く」だけのときは[1格]

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2017年6月15日木曜日

ルーマン読みながらドイツ語勉強(2)[タイトル]

ルーマン読みながらドイツ語勉強(1)[タイトル]


Der Funktionsbegriff in der Verwaltungswissenschaft


ドイツ語の名詞は「性」で分けられます。性は「男性」「中性」「女性」の3つです。

加えて、もちろん「単数」と「複数」の2つにも分けられます。

なので「性」×「数」= 3 × 2 = 6 通りに分けられるはずですが、実際上は「男性単数」「中性単数」「女性単数」「複数」の4つに分ければ十分です。「複数」は性を問わず一括する感じです。

この分け方の意味はおいおいわかってきます。

以下、この4つを[男][中][女][複]と表記し、まとめて「性数」と呼ぶことにします。

[男]と[中]は似ており、[女]と[複]は似ています。似ているというのがどういうことかもおいおいわかってきます。


すでに出てきている単語では

「機能」 Funktion [女]

「概念」 Begriff [男]

「行政」 Verwaltung [女]

「学」 Wissenschaft [女]

です。


[女]は語尾が特徴的なものが多いです。この例に出ているように -ion 型、 -ung 型、 -schaft 型は必ず[女]です。これらの型になる名詞は抽象的なものが多く、したがって学術論文に登場する名詞の圧倒的多数が[女]です。

性は基本的に名詞の形で決まっています。「概念」 Begriff [男]は、「掴むこと」 Griff (英 grip)に接頭辞の Be- が付いたものですが、この Griff も[男]ですし、他の接頭辞を付けた Angriff, Eingriff, Mißgriff, Rückgriff, Vorgriff, Zugriff なども全部[男]です(これらの名詞の意味はここでは関係ないので省きます)。


複合名詞は最後尾の名詞の性がその複合名詞の性になります。

「機能概念」 Funktionsbegriff であれば、[女]+[男]なので[男]。

「行政学」 Verwaltungswissenschaft であれば、[女]+[女]なので[女]です。


今回のまとめ

  • 名詞は[男][中][女][複]の4つに分けられる
  • 名詞の性数は形で決まる
  • 複合名詞の性数は最後尾の名詞の性数になる

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ルーマン読みながらドイツ語勉強(1)[タイトル]

ルーマンの論文をいちから読みながらドイツ語をいちから勉強します。


Der Funktionsbegriff in der Verwaltungswissenschaft


これが論文のタイトルで、意味は「行政学における機能概念」です。

名詞が2つありますのでそれぞれ確認しますと Funktionsbegriff が「機能概念」で Verwaltungswissenschaft が「行政学」です。

この2つはどちらも、2個の名詞がくっついて1個の名詞を作っています。それぞれの日本語訳も、「機能」と「概念」がくっついて「機能概念」、「行政」と「学」がくっついて「行政学」になっているわけですが、ドイツ語でも日本語と同じように複合名詞を作ることができます。

なお名詞の頭文字はつねに大文字で書きます。

さてドイツ語では Funktion が「機能」で Begriff が「概念」です。この2つがくっついて Funktionsbegriff になります。間に s が入っているのに注意してください。

また Verwaltung が「行政」で Wissenschaft が「学」です。この2つがくっついて Verwaltungswissenschaft になります。やはり間に s が入っています。

この2つの例のように、2個の名詞がくっついて1個の複合名詞をつくるときに、間に s が入ることがあります。とりあえずこの2例から、前方の名詞が -ion 型のときと -ung 型のときは s が入ると覚えておきましょう。


今回のまとめ

  • 名詞の頭文字はつねに大文字
  • 2個の名詞をくっつけて1個の複合名詞が作れる
  • 前方の名詞が -ion 型や -ung 型なら間に s を挟む

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