Ihre Aufgabe ist es, zu systematischen Entscheidungen aufzurufen und solche Entscheidungen in ihren Konsequenzen zu klären.
この文は[zu 不定詞句]が2個あって、「その課題は…することと~することだ」という形になっているわけですが、まずは最初の「…すること」=[zu 不定詞句]の方を見ます。すると
zu systematischen Entscheidungen aufzurufen
です。[zu 不定詞]の zu の他に、先頭にも zu があります。これは「~へ」の意味の前置詞の zu で、この点でも英語の to と対応しています。この前置詞 zu は[3格支配]です。
次に aufrufen という動詞の用法を確認します。動詞自体の意味としては「呼び出す」ですが、特に
[4格]zu [3格] aufrufen
という形で使うときは、基本的には[3格]に行為を表す名詞を置き、[4格]にその行為主体となる名詞を置きます。すると
[4格](誰か)を|[3格](行為)へと|呼び出す
という感じになり、結果として
[4格](誰か)に|[3格](行為)を|呼びかける(促す・求める・等々)
という意味になります。
それで改めて本文の
zu systematischen Entscheidungen aufzurufen
を見ると、「[3格](行為)を」は書いてあるけど、「[4格](誰か)に」が書いてない(省略されている)ことがわかります。誰に向けているのかは自明、もしくは特に指定する必要がない、という感じでしょう。
次にその「[3格](行為)」の部分を見ましょう。
systematischen Entscheidungen
systematisch は「体系的」という意味の形容詞で、英語の systematic に対応します。Entscheidungen は「決定」 Entscheidung [女]の複数形で、英語の decision(s) に対応します。 -ung は[女]に特徴的な語尾の一つですが -ung 型の[女]は必ず -en を付けて -ungen 型の[複]になります。
[複]の定冠詞の格変化を再度確認しておくと
[複1格] die [複2格] der [複3格] den [複4格] die
ですが、上の Entscheidungen には冠詞類が付いてなくて形容詞だけですから、形容詞の語尾で[複3格]を表示する必要があり、そのため systematischen となっているわけです。
というわけで前文からの繋がりで言うと、「概念についての議論の課題」はまず「体系的決定を促すことである」というところまで読めました。
今回のまとめ
- 前置詞 zu は「~へ」で英語の to に対応
- [[4格]| zu [3格]| aufrufen ]で「[4格](誰か)に|[3格](行為)を|促す」
- -ung 型の[女]は -ungen 型の[複]になる
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