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2011年7月7日木曜日

新潟大学人文学部「人文総合演習A」 第12回 フロイト『人はなぜ戦争をするのか』

対象文献:
フロイト,中山元(訳),『人はなぜ戦争をするのか』,光文社古典新訳文庫


以下、出席者の感想。

  • 戦争の発生や防止を考える際、文化同士の在り方ははずせないと思う。今回の報告もそれに関した内容で、改めて容易な問題ではないと感じた。

  • 〇〇君[=報告者1]って戦争に詳しい。初めて先生の解説なく質問ができた気がする。今回はまんべんなく質問が担当の人にいっていた。

  • 小学校の道徳の授業ってどんなんでしたか忘れてしまいました。でも覚えているのは、たくさんの話が載った教科書をみんなで考えてました。そのときにはある程度こんなことはしちゃいけないっていう考えはもっていました。私の場合、NHKとかで身につけたものですが、道徳はメディアによる植え付けもあると思います。

  • どうしたら戦争をなくせるのか、それ自体に答えはでないかもしれないが、考えることに意味があると思った。

  • 道徳はすべてから学ぶものであると思う。経験だったり、授業だったり、親から教わったことなどである。

  • 小学校の道徳の授業について思い出してみたが、教科書があったような気がする。物語がいくつかあり、それについて議論するかたちだった。これは親の存在だけではできない体験かもしれない。

  • 助け舟を出したいと思ったが、タイミングがわからず発言することができなかった。

  • 戦争の話でしたが、今までと少し毛色が違うようでした。昔の日本みたいに何でもかんでも受容・混合していけば文化対立はなくなるんでしょうか・・・。道徳の授業は「知としての道徳」で、心に直接は届かないとふと思ったのですが・・・言えばよかった。フロイト組のみなさん、おつかれさまでした。

  • 戦争ネタが多い。具体例が詰めてあって反論できないです。

  • 学校で教えられた道徳は押しつけだったのでしょうか。学校では、人間としての(大多数の人間が考える)美徳を教わったけれど、それをどう考えるかは人によって変わってくると思います。そうして人それぞれの価値観ができ上がるんだし、道徳も人によってちがうんだと思います!

  • 今日議論があまり深まっていかなかったような気がして残念でした。報告者やコメントの人が自分の論に対して「現実的に無理」と言ったり、簡単に反論を受け入れたりすると萎えます。

  • 実は戦争が文化の対立に見えるのは、外部の遠い人々の理解しやすい解釈でしかないのです。

  • 戦争をなくすためには、文化相対主義なのか、国連のように1つの基準をもうけるべきなのかはとても難しい問題だと思います。でも難しいからといって、放棄すべき問題ではないし、人として考えなくてはいけないと思います。

  • 今日はスムーズに話し合いができて楽しかった。司会も上手だったと思います。道徳のことにも触れられて楽しめました。

  • 報告者1の感想  ◯◯先輩の例えがとてもすばらしく、感激しました。先生の質問は返答を用意していなかったので、一番苦戦しました。もっと、学習を深めていきたいです。

  • 報告者2の感想  質問されていることをきちんと理解し、的確な答え方をしたいと思った。この経験を次に生かしたい。

  • コメンテータ1の感想  社会の上層部の人達が自立した思考=良心を持っている人たちだとしたら、ルワンダ紛争で差別されている人たちのことは考えずに、紛争を止めようとするだろうか。

  • コメンテータ2の感想  今回コメントを担当したんですが、戦争をなくすための対策を抽象的に論じてしまったため、もう少し、具体的に現代にあてはめて考えたいと思いました。

  • 司会者の感想  司会の仕事は思ったよりも大変でした。私にもっと技術があれば、もっと上手く話をふって、議論を盛り上げる事ができただろうと思い、残念です、反省しています。みなさんの話はレベルが高くて、いつもながら感心しました。


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